よく学校で「わが国は資源がないので、資源を輸入して製品を輸出する国になっている」と聞かされてきました。
確かに明治時代以来その方向で進んできて、戦後大きくそのモデルで世界に製品を輸出する国になったと思います。
しかし、今後このようなビジネスモデルが継続できるのでしょうか。
賃金の安い国々を放浪しながらの製造業を営むビジネスモデルは、従来から言われてきた資源を輸入して製品をと言った、わが国のビジネスモデルではなくなってきているとではと思うのですが。
いかがでしょう。
既にこのビジネスモデルは破綻しているのではないでしょうか。
外国で製造してのですから、資源は輸入していませんし、製品も製造していないのです。
この経済状況の中、製造業の方々の苦労は計り知れない状況です。
これを打破するためにはビジネスモデルの再構築が必要な時期に到達しているのではないでしょうか。
評論家の中には米国のアップルのように製造は中国などの国々で行い、自国では製品企画・設計と販売を行うといったビジネスモデルにして行くべきと言われている方がいらっしゃいます。
確かにその方向は考えれると思います。
しかし、その前にわが国の人材に、アップル的に企画・設計できる人材が豊富にいるでしょうか。
米国のように独創性と創造性が評価される社会になっているかです。
結論を先に言わせてもらえば、明治時代以降それらを評価する社会を構築してこなかったのがわが国ではないでしょうか。
つまり、初等教育の時代から高等教育の時代まで、なんらそのような素質を褒めてもらえるような教育環境でなく、さらに社会全体が独創性や創造性を積極的に評価する環境を造り上げて来なかったと感じるのです。
このような社会環境のなかで企画型ビジネスモデルを構築しようとしてもうまく行かないのではないでしょうか。
100年程度かけてそのような社会にして行くことが急務だと思うのですが。
いかがでしょうか。