明治維新は西洋文化の輸入によって近代化が図られたと言われていると思います。
一方、日本に江戸まであった絵画や、音楽や、刑法など、多くの文化が西洋文化に劣っているように考えられ、捨て去られて来たと思います。
この辺りことが鯖田豊之氏の『日本を見なおす その歴史と国民性』に書かれています。
西洋文化で日本で培ってきた文化を駆逐してしまったのです。
例えば絵画で言えば、伊藤若冲や尾形光琳などの構図や躍動的な表現などは現在の日本画(西洋画に対してこのようなうに言われてるのが問題ですが)には継承されていないと感じます。
また音楽は西洋型です。
つまり明治維新によるわが国の近代化は西洋化そのものの様相があるのです。
結果的に自分達の文化を否定して、崇めたてるように西洋文化一色にしてきたのが明治維新であったと言っても過言ではないのではないでしょうか。
いかがでしょう。
このようなことがあったわが国と同じようなことが、開発途上国で活躍されている方々の支援の仕方にあることはないでしょうか。
先日テレビで音楽の楽しさを開発途上国で広めておられる方の紹介がありました。
すばらしいことだと思います。
しかし、その活動の中で、その国が培ってきた音楽はどのように扱われているのだろうと少し心配になりました。
わが国の音楽は99%西洋音楽であり、楽器も西洋音楽用の音階を表現できるのものでしょう。
そして扱われる音楽は、どのような音符で表現された、どこの国の音楽のだろうかと考えてしまいました。
自分の国の文化を自ら捨て去り、ひたすら近代化をしてきた、まさにわが国の現状を踏まえると
是非、その国が培ってきた文化を継承する中で、支援できるような仕方を求めて行っていただきたいと思うのですが。
いかがでしょう。