多分群馬県の県庁の153.8mを超えた建物が建てられるのでしょう。
33階建ての県庁は前橋市にはあまりにも不釣合な唯一つの高層の建物です。
これと同じ規模以上の39階の市庁舎が横浜市で改革されているようです。
確かに都市部では高層の建物が林立しています。
米国を真似すると現代国家になるとの思想(?)が日本だけでなく、広い国家の中国を始め多くの国々が建物の高層を誇っています。
何か変ではないでしょうか。
どうして高層を誇らなくてはならないのでしょう。
そう感じないでしょうか。
それと同じようなことが横浜市でおきそうなのです。
土地が高いから高層の建物を造ると㎡あたりの建築費用が安くなるとの理屈でしょう。
創設時の費用はそのような理屈がたつのかもしれません。
しかし高層の建物は曲者です。
保守費が中層の建物よりも高くなるのです。
2012.11.15の日経新聞の「マンション誰のものか 第3部 超高層の虚実」のなかで高層マンションの保守費用は15階未満の物件のものより15%の高いとあります。
つまり、高層の建物になると保守費用が高くなるのです。
この辺りのことが地方自治体ではあまり考慮されていないのです。
公務員の集団は年単位で予算で考え、建物の保守費用は予算を立てる際にはあまり議論されないからです。
保守費用は建物の建築費用の10から20%が1年毎にかかるのです。
創設費用が600億円であれば60~120億円程度かかることになるのです。
この辺りのことまで考えて、横浜市の市庁舎のあり方を考えるべきと思うのですが。
いかがでしょう。