1月28日の朝日新聞の夕刊に「僧侶が寄り添う終末期」との記事がありました。
20年も前から仏教版ホスピスがあるようです。
台湾も90年代から仏教者が参加しているとのことも記載されています。
そう言われてみると確かに、終末期というと特定の宗教家が寄り添う場面が眼に浮かびます。
僧侶といった方がとの報道にあまり接してこなかった記憶があります。
特にわが国では宗教としてではないにしても、多くの方々が何かにつけ仏教に接していると思います。
それなのに終末期ということになると他の宗教に頼ってきたのは何故だったのだろうと感じ始めました。
病院に僧侶がおられていると「葬式・死」を連想されるからでしょう。
頼ってきた他の宗教は死だけでなく、生まれてから死まで一生涯を対象にされており、葬式や死がストレートに連想されないことが受け入れられてきたように感じられます。
そうはいっても仏教版では始めは避けていた患者の方が受け入れ、併設されている仏道で手を合わせるようになり、こころが休まる方がいらっしゃると書かれています。
なるほど、日本人は仏教は葬式との結びつきが大きいので(葬式を行うようになったのは江戸時代からとどこかで読みましたが)、仏教版ホスピスの導入は抵抗があったのだと思います。
しかし、その導入には効果があることが実証されてきているのですから、これからは仏教版ホスピスが定着して欲しいと感じております。
いかがでしょう。
できればストレートに葬式を連想させないため、禅寺方式の仏堂や写経といった葬式に直結しない方法を考えていただけないかとも思い始めました。