2013-08-13

NHKスペシャル - 知られざる脱出劇〜北朝鮮・引き揚げの真実〜 を観て

『「NHKスペシャル」 - 知られざる脱出劇〜北朝鮮・引き揚げの真実〜 』を観て感じたことがあります。

先ず、北朝鮮からの引き上げに大変なご苦労があったことです。多くの方々が命を落とされたとのこと、ご冥福をお祈りしたいと思います。

ここでは、引き揚げ時の悲惨さだけでなく、第二次世界大戦中の1945年8月9日にソビエト侵攻があり北緯38度線の北側をソビエトが封鎖し、民間人の自由な移動も禁じられたとのこと。

そして、ここでソビエトとアメリカが日本人の引揚費用をどちらの国が負担するかの話し合いが持たれ、アメリカはソビエトが負担するように主張したが決裂したとのこと。

さらに、38度線の米検疫所で日本人の脱出者を多数保護しなくてはならないことや持ち込まれる伝染病のことなどから、アメリカはソビエトに38度線を厳しく封鎖するように求めたこと、
などから引揚時期が延ばされたとのことが取り上げられていました。

ここにもアメリカとソビエトとの当事者意識の欠如したようなやり取りがあったのです。

これを観ていて、戦争の悲惨さは戦争終結後もあり、それも戦勝国の身勝手とも思われることから色々な問題が生じることを知り、改めて戦争への強い回避の意識を持ちました。


あえて言わせていただけば、わが国の被害者からの視点だけでなく、1910年から開始されたわが国の朝鮮半島統治による被害者である朝鮮半島の方々からの視点も含まれていたらと思いました。

いかがでしょう。

この番組の主題からは難しいのでしょうが。