2008-11-06

米国型価値観から欧州型への転換を

高層の建物が幅をきかせています。

日本,中国,シンガポール,ドバイなどなど。

何か勘違いしていないでしょうか。

高層の建物があると,先進国のような錯覚はないでしょうか。

技術的には高層にするにはそれなりの新しい技術が必要であり,先進的なような感じを受けているのでしょう。

しかし,よく考えて見てください。

高層の建物があることが先進国のように感じるわれわれがいるとしたら,それは米国の価値観ではないでしょうか。

第二次世界大戦後,米国の価値観がどっと押し寄せてきた国は,どこでもそのような価値観なりが幅をきかせていると仮説を立てることはできないでしょうか。

高層の建物は建設にも多額のお金がかかりますが,それに伴って維持にも相当の金がかかるのです。

多分,高層の高さとその金額の間には最適値があるのだと思います。

闇雲に高いものでないところにその最適値はあるのでしょう。

ということもあるしても,低成長,少子化,低人口化時代を迎えるこれからは,高層の建物があると先進国のような価値観を拭い去ることが必要ではないでしょうか。

勿論,このよう価値観は高層の建物だけはありませんが。