当事者はパクっていないと主張されています。
といっても、最初の案は2年前のポスターに良く似ています。
二番煎じになっていると思います。
つまり本人が全く模倣をしていなからと言って、オリジナリティーがあるとは言い切れないのではないでしょうか。
つまり、こうです。
誰も思いついていないパターン(デザインした物)を作成し、公表されたものにオリジナリティーがあると思うのがアート(デザインも含めて)の世界の常識ではないでしょうか。
そう考えると、今回のエンベルムの公表以前に似たものがあり本人が気付いたらその時点で、以前に公表されたデザイナーに対するマナーとして自分から辞退するくらいの姿勢があってしかるべきではないでしょうか。
プロとして名声のある方ならそうされるべきだった、と思うのは私一人でしょうか。
そうできなのなら(現実、そうできなかった訳ですが)、審査委員会がそういう態度で臨むべきだったのではないでしょうか。
それもこの時点ではなしに、審査を行っている時にですが。
似たものがあるか分からないとの見解もあるように見受けましたが、今回のような似たものは長年プロのデザイナーで飯を食べてきた、見識がある方々が審査員に選ばれているわけですから、今回指摘されている作品は当然ご覧になっていてしかるべきだと思うのです。
見ていないとしたら、審査員として選ばれてはいけない方々が審査していたと思わざるを得ません。
プロであればつねにアンテナを張っていて、発表・利用されている作品を見ようとするのが嵯峨だと思うのです。
何を言っているのかといえば、本人が模倣をしていないと主張されていて、似たものがあった場合には先行者に敬意を払い、審査委員会なりが選考外にすべきだったと思うのです。
水掛け論になりやすい、模倣をしたか、しないかをとり上げる前に、そのような決断をすべきだったと考えます。
このような判断ができない、最低この10年程度の多くの作品を見ておらず、素人が探し出せるような似たものを知らぬ存じぬと言うような審査員はデザイナー界から永久追放すべきではないでしょうか。
今回の賞金(?)の100万円はデザイナーに支払われないとありましたが、既に支払われているであろう審査員の報酬も返還していただくようなことも言及すべきと思うのですが。
いかがでしょうか。