高層のビルをわが国でも競って建設しています。
中国でも。ドバイでも。
しかし,欧州の国々で高層のビルは特定の地域にはあるとは思いますが,中心地に数多く存在しないのではないでしょうか。
最近のBSハイビジョンの番組をご覧になっていらっしゃる方がならば,お気づきではないでしょうか。
江戸から明治の時代には欧州の真似をしてきたわが国の建築は,戦後米国をお手本にしていることからなのでしょう。
明治の時代には,下級武士出身の建築家が日本の建築方式を体系化することなく,建築物に欧州の技術を導入して修復してきたのは,唐招提寺の例でも明らかです。
戦後は,それに加えて米国の真似をしているように感じるのですが。
真似をしているのはしょうがないとして,日本の建築様式が体系化されておらず,さらに発展されていないことに疑義を感じるこのごろです。
前橋市に行くと地上127mの群馬県庁がぽつんと立っています。
何でこの地域に高層ビルを立てることが必要だったのだろうと,本当に首を傾けてしまいます。
まさか横浜市の新しい市庁舎も高層ビルを考えているのではとも心配してしまいます。
高層ではない日本の建築の優位さをもっと主張した建築なり,地域開発なりを推し進めて行くことが必要な時期に来ているのではないでしょうか。