コストは作ったときだけでなく,その後も結構かかるものです。
例えば社会保険庁のお金で施設を造った時の金額が浪費と言われていますが,それだけなのでしょうか。
一度施設を造ると,照明や冷暖房のための電気代や,床などの掃除代や,設備の維持やサービスをする人件費,設備の修繕費など,建設後にかかる費用もあり,ばかにならない金額なのです。
このように何か作れば必ず,作るときおよび作った後に必ずコストがかかるのです。
このこと,つまり作った後にもコストが発生して,しかもばかにならない程の金額になることの知識があることも重要なことなのです。
つまり,無駄はそこまであるのです。
報道されている金額は,ここでいう作ったときの金額なのです。
ですから,金額が報道されたら,それはどこまで入れて計算された金額なのかが判断できる知識が必要なのです。
さらに言えば,作られたものがコストに見合った価値を持ったものであるかも,判断できることが必要となるのです。
ところでこのようなことが教えられて来ているのでしょうか。
今まさに学者指向の教育ではなく,自ら判断できる知恵を育てる教育が必要ではないでしょうか。