2011-05-12

節電の前に東京電力の電力料金の仕組みを知った方がよさそうです

原発停止に関していろいろなことが発信されています。

電力不足に対しては日々節約が叫ばれています。

確かに原発が停止されれば発電量も減少すると予想できます。

減少すれば不測も予測できます。

しかし、単純にそのように考えて妥当なのだろうかと思わせる講演の映像がインターネットで流されています。

田中優氏の講演です。
 http://www.ustream.tv/recorded/14146884

どうも東京電力の料金にそのヒントがあるようです。

大口顧客、つまり業務・産業用の料金体系に使えば使うほど料金が安くなる仕組みが組込まれているようです。

ここの6,7ページに家庭と業務用、産業用の料金比較が出ています。
 http://eneken.ieej.or.jp/data/pdf/416.pdf

家庭用は単価が高く、利用料金は使用量に関係なく一定ですが、
大口顧客(業務用、産業用)に対しては単価は家庭用の20%弱安くなっており、さらに使用量が多くなればなるほど安くなり約40%下がるような料金体系になっています。

つまり大口顧客には節電するインセンティブが働かない仕組みになっているのです。

家庭での節約も必要ですが、どうも大口顧客が節約してくれる方が節電には効き目がありそうです。

ここには平成22年度の東京電力の各種統計情報が掲載されています。
http://www.tepco.co.jp/company/corp-com/annai/shiryou/suuhyou/pdf/suh-all-j.pdf

ご参考まで。

このような電力状況を冷静に眺めると、原発の停止は電量不足もさることながらよ、雇用がより問題ではと思いはじめました。

いかかでしょう。