報道される時事の内容があまりにも表面的で,だれでも知っていることばかりではないでしょうか。
昨日のBSの番組で月刊「現代」の編集者と田中秀征氏との対談の中で,田中氏の発言についていけてないような会話が沢山ありました。
記者には田中氏のような経験がないから実感がなかったのではないでしょうか。
これと同じようなことが,現在の行政の問題の根源を探るような記事を書く場合に起きているように感じるのです。
それはこのようなことです。
問題の所在を例えば与党と行政の構造的な問題のところでもとめず,政策の不備とか,担当者の不作為のようなところばかり目が行っていることです。
この原因の一つに,記者が会社の中で管理者としての経験がないことから来ていると考えるのはいかがでしょうか。
管理者を経験すると,人を評価したり,また評価されたり,さらに会社の経営課題を自分の課題として捉えてみることや,経営担当者からの日頃の発言を聞いたり,世間からの見たらどのように感じるのだろうと考えされることに接したりすることが,このような力学が働き,このレベルで判断されているのだろうとの,自分の視座ができあがって行くと思うのです。
そして,この視座から,同じような力学なりが,与党と行政(官僚)の間にもあるのではないか等という視点がうまれてくるのではないでしょうか。
現在のような新聞,テレビの記者からの情報内容は実態を反映していない,表層の情報ばかりだと思うのです。
管理者を経験した記者からの記事を期待したいと思いますが。
いかがでしょうか。