明治維新から始まったことか分りませんが、われわれは漢字の恩恵と日本語の中で使っている漢字にあまりにも関心がなか過ぎてはいないでしょうか。
最近台湾に行く機会があり、看板を中心に台北の漢字を見てきました。
同じ漢字の熟語や、似たような漢字の熟語や、漢字の順がことなった熟語など多くの漢字に触れることができました。
商店は同じ、ビジネスは商務、売買は買うが前で売るは後ろでした。
何故このように中国から輸入した中国漢字を、日本漢字にした際に変える必要があったのかとか、輸入の時期によって同じ意味でも異なった中国漢字があったのか、知りたくなったのです。
この辺りのことを教育された記憶がありません。
もっと言えば、発音の仕方などは聞いたこともなく、英語を学んだ際に毛沢東の詠み方を教えてもらったことを記憶している程です。
レ点をつけて漢詩を読まされた記憶はあっても、中国読みはどのようなっているのかを教育された記憶もありません。
台北で漢字の意味を聞きますと、日本の漢字の意味も異なっているようです。
このことを知ると、はたしてレ点で読んだ日本漢字としての意味は本当に教えてもらった通りなのだろうかと疑問が出てきました。
漢字に関して、中国に輸出している国は日本だけとも他のところで聞きました。
輸入してきた中国漢字を駆使して、わが国の文化を構築してきた現在を考えると、漢字のルーツを含めて、あまりにもお世話になった漢字圏の国々のことを知らされていないことを今回台湾を訪問して実感しました。
あたらめて漢字を使っている国々のことを、現在使われている漢字の世界のことから、是非知りたいと感じ始めました。
その時は意味だけでなく、読み方も含めて知って行きたいと思います。