電子政府というキーワードで,確定申告や特許の電子申請ができるようになってきています。
電子申請できるようにするためには,コピュータシステムを開発することが必要です。
開発すると聞けば,開発した後には費用がかからないように聞こえるのではないでしょうか。
例えば,3億円の開発費がかかったシステムでは,システムの運用が開始された次の年から開発にかかった費用の10%程度の費用がシステムの保守に必要となることはご存知でしょうか。
道路を建設すると,当然補修費用がかるのと同じようなことです。
道路の補修費用とは違って,コンピュータシステムは必ず開発費用の10%程度の費用が毎年かかるのです。
それもシステムを使う限り,永久にその費用がかるのです。
システムの開発費費用がある年に1000億円かけたとしたら,運用を始めた次の年から100億円の保守費用がかかるのです。
今道路のことだけがクローズアップされていますが,無駄使い相当のことは電子政府にもありえるのです。
闇雲にどのようなことも電子化すればいいと考えることは考え物なのです。
永久に使おうと開発したシステムの場合には,電子化するとそれこそ永久に10%相当の費用がかかるのです。
電子申請もただ便利になるから電子化しようとの判断は,道路と同じように無駄使いにつながることがありうるのです。
是非このあたりのことも知っていただきたいと思うのですが。
いかがでしょうか。