読み書き,ソロバンから義務教育が導入された明治時代,教育の方向は真に考えられた結果だったのでしょうか。
今われわれが受けてきている教育,特に小学校,中学校の義務教育の方向性はどこか異なっている方向に行ってはいないでしょうか。
全ての人が学者にでもなるような内容になってはいないでしょうか。
日頃に必要なものの考え方が入っていないのではないでしょうか。
例えば,コストという考え方であり,維持管理という考え方などです。
何かをするには必ず費用がかかり,その費用とその効果を計って,費用が効果よりも大きなものになっているなら,本当にそのことを行うべきかを考える契機にすべきなのです。
また建物なりを建造すれば,その後建物を撤去するまでの間,修理費,電気代,清掃代などの維持費用が必ずかかるのです。
それも10億円の建物を立てれば,建築費用の10から20%程度の維持費用が毎年必ずかかるのです。
昨今,いろいろなところで建屋の存続が問われる場面が増えてきていますが,何かその辺りのことが見落とされているように感じるのですが,いかがでしょうか。
その主な要因には,教育の内容にこのような事柄が触れられていないからではないでしょうか。
これらは一例ですが,このようなことが沢山あるように思えるのです。
今まさにいろいろな場面に遭遇した時に,現在の教育内容を見直すことも必要ではないでしょうか。