2008-02-06

表面が同じだからといって内容まで同じと考えるのは早いのではないでしょうか

中国の輸入食品が問題になっていますが,そのことは次のように考えるとあまり不思議なことではないのではないでしょうか。

輸出する食品は,国内の事情とは別に,輸出する国の事情に合わせると考えたらいかがでしょうか。

何年か前の日本と・・・,という考え方は国内の事情を言っており少しニュアンスがあると思います。

つまり,出来上がった製品は輸出する国の製品と同じような製品でなかったら,輸入した国では受け入れられないはずです。

同じような形態をとっているからこそ,輸入した国で作られた製品と同じレベルのものだと判断するからです。

それは見た目を言っています。
包装だけではなく,材料表示や中身の形態も含めてです。

しかし,問題はそこではなく,製品の内容(中身の)製造過程における衛生感覚の問題ではないでしょうか。

衛生面を製造工程の仕組みだけで解決することが困難なことは,品質の確保のための国際標準(ISO9001)に従って作成された方法で処理したとしても必ずしも品質を保つことができないのと同じことだと思います。

つまり衛生面の解決には,個々人の衛生感覚があるレベルまで到達することが必須のように思えるのです。

わが国の衛生面がよくなるまでの時間をご存知の方が,一寸思い浮かべればその辺りのことはご理解いただけるのではないでしょうか。

包装などの目で見えるところは輸入する国と同一のことが行われ,中身の衛生面は輸出する国の人々の衛生感覚に依存するということではないでしょうか。

それはせめられることではなく,このような事情から輸入する国の方がそのことを理解してしかるべき対処を行うことが必要だと思うのですが。

いかがでしょうか。