2008-02-18

審議会のあり方について

国や地方自治体では有識者による審議会の報告が数多く報道されていますが,内容はさることながら,その審議のやり方をご存知でしょうか。

審議に市民委員としてまして参加しました経験からお話したいと思います。

それは,あまりにもひどいと言うしかない進め方でした。

その委員会は予め何を審議するのか明確なものでした。

審議が始められると,全ての資料は事務局が作成・用意したものでした。

委員会の座長は大学の先生ででした。また約10名の委員の内3人は大学の先生,
弁護士もおられました。

彼らは10回程度の委員会に自分の意見を持ち寄る,つまり意見を文書で持ち寄るということは一度もありませんでした。

ひたすら事務局から出てきました資料に意見を散漫的に言う程度でした。

つまり,有識者の審議会と言っても有識者からは新しい意見などは持ち寄られないことを見てしまったのです。

あまりにもひどいとしか言うことができません。

技術の国際会議に出た経験からは想像ができませんでした。

そのような会議では当然意見は文書で持ち寄って審議するのが常識です。

有識者に出席したいただいて審議をするのであれば,そのような方法を採ることが当然だと思うのですが。

いかがでしょうか。

事務局がシャカリキになって作成する資料なんてナンセンスだとおもうのですが。

今までに思いもよらない意見が求められるから有識者が必要なのだとしたら,選ばれた有識者はそれに応えることが必要ではないでしょうか。

意見を文書なりで持ち寄れないような有識者は審議委員にならないようにする必要があるように思います。

事務局はコントロールができなくなり,困ることも多々あるようも思える面はあるのですが。