2011-03-23

原発事故の対処の怒りはマグニチュード9.0に対する備えではありません

未曾有の地震と言って、あたかもそれに対する対応がとられてこなかったことにガードをかけているように感じられてしょうがありません。

9.0のマグニチュードであったらから、津波が想定をはるかに超えたものであったから、ではありません。

怒っているのは。

是非この辺りのことを今後のことに反映していただきたいと思うのです。

地震や津波が想定できなかったことは、いたしかたないと思えなくはありません。

それを問うつもりはありません。

怒りの対象は次の事です。

・地震なりで放射性物質が拡散した出した際に着る防護服の備え
・予備電源の備え
・蓄電施設の備え
・消火設備の備え
・爆発発生時の備え
・放射性物質拡散への備え
など、などです。

勿論備えられていたものもあるとは思いますが、今回のような被曝があることまでの備えができていたように見受けられません。

これらのことはマグニチュード9.0とか、津波の大きさに依存しない備えです。

是非、震度や津波の大きさに言及先を求めないで下さい。

今回の福島原発の事故に対しての怒りは、東京電力の備えのなさに向けられているのです。

基本的な備えができていなかったのだと思います。

原子力XX委員会の委員の先生方も、「できないこと」ばかりを審議されて、「しなくてもよい」との結論を出したり、原子力発電の危険性ばかりを審議されて、基本的な備えを検討されてこなかったのではないのでしょうか、と思い始めています。

つまり、難しく、できもしないことを審議されてきたのではないのかと感じるのです。

今後は是非、大きさに対する対処方法だけでなく、どのような大きさの自然災害であっても着実に処置できる方策に智恵を絞っていただきたいと思いますが。

いかがでしょう。